グレプリ備忘録



音楽劇「GREAT PRETENDER」の感想です。



特に演劇、音楽の素養・知識はありませんが、感じたことをそのまま書きました。


ネタバレというほどのネタバレは書いていませんが、「こんなシーンがあった」のように内容に触れる感想も書いてありますのでご了承を。





グレプリ大阪8/7()夜公演を観劇してきました。東京で観劇したものの、この公演のチケットが取れる状態であることを知り、コロナ感染の危険性、個人的なスケジュールや金銭的な問題など諸々のことを考慮した上で、「もう一度観たい」と思い、観劇することを決めました。



早朝出発からの昼食を取ってすぐに観劇、そのまま夜行バスで帰宅という弾丸スケジュール。なんらかの宣言によって飲食店が20時に閉店しているため、夜行バスの待合所もそれなりに混んでいてここで夕食を食べるのも不安という何もできない状態、せっかくなのでグレプリの感想を纏めることにしました。





まず東京公演も含め、1公演、1公演がきちんと上演されたことに感謝しなくてはいけません(自分への戒め)

1人でも感染者が出ればその方が降板、最悪の場合、公演中止になってしまうため、出演者の皆さん、そしてスタッフの皆さんがありえないくらい公演の準備、その他のお仕事、そして日々の生活に細心の注意を払ってきたんだと勝手ながら想像しています。

キスマイHOMEも然り、実際に行われたエンタメの裏での努力を感じると、自分もより一層気をつけなくてはいけないと思います。






グレプリの感想をまとめると言いながら本題に入っていませんでしたが、やっと本題です。まとめ方が分からないので役(演者さん)ごとに印象に残ったことを書き留めていきたいと思います。宮田くんきっかけで観ることを決めたので、宮田くんの感想は最後にしました。





・ローラン・ティエリー(美弥るりかさん)

この舞台で好きなシーンを3つ挙げよと言われたら迷わず選ぶのが美弥さんの歌とダンスのステージです。恥ずかしながら宝塚(宝塚出身)の方のパフォーマンスを人生で初めて、しかも生で見たのですが、ほんとに凄かった歌声、ダンス、セリフのどれもクオリティが高いのはもちろん、とにかく所作から感じられるオーラが凄い。「ジャニヲタは宝塚に落ちやすい」というツイをどこかで見た気がするのですが、その理由が分かりました。宮田くんについては、人となりやかっこいいところもそれなりに知っている上で観劇しているのですが、その人について何の事前情報もなくパフォーマンスを見てこんなに胸がときめいたのは人生で初めてでした。

そして不意の投げキッスとウインクは反則です。宮田くんのちょっとぎこちないけど確実に相手を姫にしていく感じも好きだけど、美弥さんの完璧な感じも魅力的だということに気づきました。

是非、有識者の方に、他にも美弥さんの魅力を感じられる作品を教えてもらいたいです。。






・北大路(加藤諒さん)

原作にはいないオリジナルキャラクターでした。1回目に観劇した時は、原作を見ていなかったのですが、正直、北大路がいなかったらあのテンポについていけていなかった気がします。モエラジで宮田くんとお話ししていた時は、宮田くんと同じ雰囲気というか、相手を肯定する明るい感じがとても魅力的だったのですが、北大路にもその片鱗が見えてただの物語の進行役ではなかったのが印象的でした。そしてダンスもキレッキレで、宮田くんと2人並んで踊るシーンは私の中でもお気に入りのシーンです。






・アビー(山本千尋さん)

1回目の観劇後、山本さんが、ドラマ「着飾る恋には理由があって」に出演されていたことを知って衝撃的でした!ドラマを観ている時「知らない役者さんだな」と思っていたのですが、まさか同一人物だったとは、、と思うくらい正反対の役で全く気づきませんでした。何より中国武術の心得があるとのことで、アクションが凄かったです。激しいアクションのシーンがあったわけではないですが、ちょっとした相手を蹴り上げるシーンでの足の上がり方が凄すぎて圧巻でした。そして2つの声の使い分けも同一人物とは思えないくらいで、個人的には素のアビーの時の低い声が好きでした。そして、私の中では、最後のサルザーノの無事を伝えるときに(恐らく)唯一見せた素の笑顔がアビーのシーンの中で1番印象的でした。エダマメに「アビーの気持ちは俺が一番理解してる」と言われた時、アビーは一体何を感じたのかがとても気になるところです。そう言われた時、アビーは怒るような反応を見せていたけど、本当のところはどう思ったんだろうもしかしたら原作の続き(CASE2以降)で描かれているのかもしれませんが、今作ではそこが明かされなかったことも印象的でした。山本さんの中には答えがあるのかな?と思ったりもしますが、とりあえず原作の続きを見てみたいと思います。







・ポーラ・ディキンス(仙名彩世さん)

美弥さんと同じく宝塚出身の役者さん。まず声が素敵。歌声ももちろんですが、セリフの中からも常に女性らしさ+強さを感じられて印象的でした。大阪公演の時は、声や所作により一層余裕と、その余裕から出る色気みたいなものが感じられてすごく素敵でした。最後の歌のシーンでは宮田くんとハモる部分があるのですが、2人の声質が本当に合っていて聴いてて心地よかったのも印象的でした。私は、深くて艶っぽい歌声の藤ヶ谷くんと宮田くんのハモリ(ニゾンも然り)が好きなのですが、仙名さんにも同じものを感じました。最後のシーン、素性を明かした後の茶目っ気たっぷりの仙名さんがかわいくて危うく落ちそうになりましたインスタでミニチュアフードをひたすら載せているところも魅力的です。笑






・キム・シウォン(平田敦子さん)

でっけぇ風呂場でも印象的な役どころでしたが、今作も脇役ではあるものの印象に残るシーンばかりでした。この作品はシリアスなシーンはあまりなかったのですが、とにかくテンポが早く、怒涛に流れていくセリフがあったりもして観ている側も(良い意味で)集中してしまう部分があるのですが、平田さん演じるキム・シウォンはそこで度々息抜きをさせてくれる役のように感じました。ハーフタイムショーのシーンではアドリブも多くて、このシーンを見るのが観劇の一つの楽しみになっていました。そして滑舌がいい。






サラザール(三上市郎さん)

この作品で好きなキャラクターの一人です。第一印象は「声かっこいい」でした。一見いかついけど実は子煩悩でもある。悪役にもその人生にはストーリーがある、その面白みを感じさせてくれる役でした(今回は完全な悪役ではありませんでしたが。)

そしてアビーと同様に、サラザールについても、エダマメの言葉に何を感じていたのかがすごく気になりました。最終的にはサラザールにとって幸せな結末でしたが、そうなる前、親に裏切られた(嘘をつかれていた)子供の視点からエダマメに問い詰められた時、エダマメに救いの手を差し伸べられた時、サラザールは一体何を思ったんだろうと観劇するたびに思いました。これも今作では(おそらく原作でも)語られていませんが、私にとって印象的な部分でした。

そして、サラザールの、一見、悪者だけど実は優しいという人物の魅力をどう表現したらいいんだろうと思った時、Twitterでどなたかが「リアコ枠」と仰っていて「それだ」と思いました。笑







カッサーノ(大谷亮介さん)

唯一、原作とは少し違うテイストで演技をされていた役のように思いました。原作では寡黙な雰囲気だったと思うのですが、この舞台では少しお調子者というかテンション高めな性格が、悪者なんだけど憎めない感じが醸し出されていて、「こっちのカッサーノもいいなぁ」と思いました。そして、大谷さんの貫禄と役柄もあって、カッサーノが出てきたり喋り始めると場の空気が一瞬で引き込まれる感じが印象的でした。この、場を引き込む感じは次に書く宮田くんの演技からも感じたのですが、大谷さんの演技はまたちょっと違う引き込み方というかなんと言ったらいいのか分からないのですが、こういうのを(ご本人というより演じ方によって出てくる)貫禄やオーラっていうのかな?と思ったりもしました。

ちなみに私はゴルフのシーンがお気に入りで、メインの会話を聴きながらカップインに成功するか見るのが毎回楽しみでした。成功率は結構低めだったのかな……?笑







・枝村真人(宮田俊哉)

何もかもがエダマメでした。初めて観劇した後に原作を見たとき、思わず「宮田くんじゃん」と呟いてしまいました。声は全く同じではないもののイントネーションと雰囲気は完全にエダマメ、動きや体型もエダマメで、原作を見ながらなんだか感動してしまいました。公演後に購入したパンフレットに、稽古期間中に行われた宮田くんと美弥さん、演出の河原さんの対談が載っていたのですが、この対談からは宮田くんの不安みたいなものが凄く感じられて、読んでいる私もちょっと不安になってしまうくらいでしたが、実際に舞台に立つ宮田くんにはその不安の面影は全く見られませんでした。主役だから当たり前なのかもしれませんが、物語を引っ張っていく感じ、ステージの中央でスポットライトを浴びて会場の空気を一気に引き込む感じが、普段の中間管理職的な優しい宮田くんから感じられるものとは違って、本当に素敵でした。

でも、カーテンコールで会場の隅から隅まで手を振っていく姿はいつもの宮田くんでした。自慢の推しです。







・音楽

「音楽劇」というものは初体験でしたが、この作品において音楽はただ物語を彩る付属品的なもの(BGM)ではなかったという点で非常に印象的でした。生演奏という効果ももちろんですが、音楽が流れるたびに会場全体がその音楽に引き込まれる感じが鳥肌ものでした。ほんと、音楽を聴いて鳥肌が立ったのはいつぶりだろう。早く劇中の音楽とオリジナル楽曲を聴きたいのでDVDサウンドトラックを切望しているのですが、原作アニメのサウンドトラックが発売されていたのでとりあえずオープニング曲(G.P.)を購入しました。







思うことが山のようにあるものの整理しきれず、果てしなくだらだら書いてしまいました。ここまで読んでくださった方がいるのかは定かではありませんが、もしいらっしゃいましたらお付き合いありがとうございました。


このご時世に生のエンタメ(歌声、演技、ダンス、音楽)を体感できたことに心から幸せを感じています。